南 京 東 郊 合 葬 地

 南京東郊合葬地
江蘇省南京市

 東郊合葬(埋葬)地は、南京大虐殺犠牲者の遺体が大量に埋葬された地の一つであり、中山門の東方に広がる中山陵の東側に位置する霊谷寺の近く(東方)にある。東郊合葬(埋葬)地の広い陵園内に設置されている記念碑には、以下のように碑文が刻まれている。

東郊合葬地記念碑・碑文
 1937年12月、日本侵略軍が狂気の大虐殺を南京で引き起こした。東郊一帯でも、惨殺された同胞の遺体が丘を覆い、長期間にわたり荒野に曝され放置されたので、遺体が腐乱し臭気を漂わせる。翌年の4月に、宗善慈善団体により初めて遺体が収集され、中山門外から馬群一帯の荒野や草原に3万3000体余の遺体が埋葬された。それから数カ月後に、丘と林の間に残されたままになっている遺体がまた見つかり、あたり一面に腐臭が漂っている。1938年12月に、衛生局が偽市政督に命じられ、馬群・卯山・馬鞍・霊谷寺などで遺体(遺骸)3000体余を収集し、霊谷寺の東方にまとめて埋葬した。そして、1939年1月に「無主孤魂墓碑」が建立される。その碑文の拓本が今も残されているが、残念なことに墓碑本体は見つかっていない。この碑(現在の記念碑)を改めて建立して犠牲者を追悼し、併せて後世の人々に惨劇を伝える。

東史郎さんと南京攻略戦
 陸軍京都第16師団福知山第20連隊の一兵士として南京攻略戦に従軍した東史郎さん(注)は、南京攻略戦から50年後の1987年12月に謝罪のため南京を訪ねた折に、この東郊合葬地で自らの罪行を謝罪している。
(注)東史郎さんについては下記の書籍などを参照
『わが南京プラトーン 一召集兵の体験した南京大虐殺』東史郎著、青木書店、1987年
『東史郎日記』東史郎著、熊本出版文化会館、2001年
『加害と赦し 南京大虐殺と東史郎裁判』東史郎さんの南京裁判を支える会編、現代書館、2001年
『南京大虐殺 記憶の暗殺 東史郎はなぜ裁判に負けたか』内山薫著、世界知识出版社(中国・北京)、2007年

真宗大谷派訪中団
 2017年12月12日の午前11時前に真宗大谷派訪中団が訪れると、「南京大虐殺死難者東郊合葬地悼念活動」(南京大虐殺犠牲者東郊合葬地追悼活動)という横断幕が追悼碑の奥に掲げられ、赤いネッカチーフを身にまとう少年先鋒隊の少年少女が犠牲者追悼式典を行なっていた。その式典のあとで、真宗大谷派訪中団が犠牲者追悼法要を勤める。
 2018年12月12日にも午前10時前に真宗大谷派訪中団が訪れた。記念碑の上には既に大量の花が供えられていて、大勢の人たちが朝のうちに追悼に訪れていることが分かる。



東郊合葬(埋葬)地の写真
(最初の6枚は2017年12月12日に撮影。あとの2枚は2018年12月12日に撮影)

 東郊合葬地の陵園内にある石造りの門。この門の奥に、南京大虐殺の犠牲者を追悼する記念碑が設置されている。

 陵園に設置されている記念碑。既に大勢の人たちが追悼に訪れていて、記念碑の上や手前にたくさんの花が供えられている。

 少年先鋒隊の少年少女が、南京大虐殺の犠牲者を追悼する式典を行なっている。

 犠牲者追悼式典に参列している少年先鋒隊の子どもたち。赤いネッカチーフは子どもたちの誇りだ。

 真宗大谷派の僧侶らが、記念碑の前で犠牲者追悼法要を勤める。

 南京市民らが夫々に供えたたくさんの花に包まれる記念碑(2017年12月12日)。

 南京市民らが夫々に供えたたくさんの花に包まれる記念碑(2018年12月12日)。

 犠牲者追悼法要の参列者が記念碑の前にひざまづき手を合わせる。







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